今回はBluetoothイヤホン・ヘッドホンの選び方を超簡単・端的に説明していきますのでお付き合いください。
Bluetoothについてこれだけは知っておこう
Bluetoothとは?
Q:近距離無線通信規格の一つです。
Bluetooth4.x といったふうに標記されていますね。一般的でもあります。
「Bluetoothのバージョンを気にしてイヤホン・ヘッドホンを選ぼう」という記事も時々拝見しますが、はっきり言います。
Bluetoothのバージョンで音質の優劣はありません。
気にしなくて良いです。
Bluetooth4.x もBluetooth5 も音質面では一緒です。
理由を言いますね。
Bluetoothが利用される通信にはそれぞれの用途として”プロファイル”というものが定義されています。
Hi-Fiオーディオ用には「A2DP(Advanced Audio Distribution Profile)」というものが用意されています。
Bluetoothイヤホン・ヘッドホンのカタログ等に、「Bluetooth(A2DP)」や「Bluetooth/A2DP」などと表記されてますよね。
(他にもBluetoothのオーディオ信号を扱えるプロファイルは、ヘッドセット用の「HFP」などがあります)
この音楽再生用のA2DPプロファイルなんですが、実は何年も前からアップデートされていないんです。
ではBluetoothのバージョンが機器同士で違うとペアリング出来ないのではと思っている方もいらっしゃると思いますが、現在市場に出回ってる多くのBluetoothイヤホン・ヘッドホンは、
Bluetooth4/5と非対応の機器ともペアリング出来ます。
心配しなくても良いですよ。
Bluetoothのバージョンの違いはどこにあるの?
バッテリーの持ちが違います。
もっと言うと、消費電力、データ転送速度、LTE干渉の改善、メッシュネットワーク対応等の違いがありますが、音質とは関係ないので割愛します。
ただ、消費電力だけは再生時間に関わってくるので、カタログ等で連続再生時間や充電時間をチェックしておく方が良いと思います。
コーデックの復習
前回、iOS デバイスでいい音を聴くなら”AACコーデック対応”のものを選べばよいと言うお話しをしましたよね。
AACとかapt-Xという圧縮された音源をBluetoothに乗せてイヤホン・ヘッドホンで聴くわけですが、AACという形式で圧縮された音源をイヤホン・ヘッドホン側で復号(デコード)して聴くのに
相性のいいものを選べばそれだけ高音質に聴ける
というわけです。
[blogcard url=”https://www.wohltech.biz/2018/07/10/earphone%EF%BD%B0headphone%EF%BD%B02/”]
iPhoneに入ったハイレゾ音源をBluetoothで聴けるか?
今のところ無理です。
プロファイル、転送量、サンプリングレートの話とかで脱線するので、割愛します。
LDACって何?
SONYのBluetooth音響製品で使われている独自の音楽再生用プロファイルの事です。
SONYのHPでは、
LDACは、ソニーが開発したハイレゾ音源をBluetooth®経由でも伝送可能とする音声圧縮技術です。
と技術解説に書いてあります。
実際にエディ○ンで同じ価格帯の他社BluetoothヘッドセットとSONY製品で聴き比べてみましたが、
はっきり違いが分かるほど凄い高音質です!
ただ、Xperiaなど最新のSONY製品同士でしか対応していないので、
iPhoneでハイレゾ音源をBluetoothで聴くのは無理です。
iPhoneでハイレゾ音源を楽しむ超簡単な方法は、後日。
選ぶ際は再生時間を気にしておこう
通勤、通学だけしか使わないとか、リスニング用途でもバリバリ使いたいといった風に選択する基準が変わるので、
各自のライフスタイルにあったものを選ぶ方が幸せになれます。
遅延は覚悟
残念ながらBluetoothの仕様上、
遅延は発生します。
iPhoneでYouTubeを見たり音ゲーをしたりする時は、動きと音のタイミングが微妙にワンテンポずれるので面白いですw
iPhoneにオススメ!ちょっといいBluetoothイヤホン・ヘッドホン!
実はあまり断定的にこれだとおすすめするのは苦手なんですよね。
押しつけがましいような感じがするので。
何故なら、各自の聴く楽曲やリスニングスタイル、予算や好みなど色々な条件があると思うので、答えは一つじゃないと思うからです。
あくまで参考程度にということで。
ちょっといいワイヤレスイヤホン(Bluetooth)
Jabra Elite 65t ゴールドベージュ
リンク
Jabraはデンマークの王国企業です。
この新製品発表会も、デンマーク大使館で行われました。
デザインも北欧らしくとてもエレガントです。
選んだポイントとして、
1.女性が付けても耳からあまり飛び出さないサイズ感
2.とにかくデザインがスタイリッシュ
3.防塵・防滴(IP 55準拠)、Bluetooth5.0対応、NFMIによる高い接続性(もちろんAACコーデック対応)
4.4つのマイクにより周囲のノイズや風切り音を低減し、音楽を楽しむだけでなく、通話の品質も最高レベルの仕上り
5.iOS デバイスにインストールする専用アプリ「Jabra Sound+」がとても優秀で環境音の取り込み調整からイコライザー機能まで充実しており、イコライザー機能の弱いiPhoneでも楽曲に合わせて音をカスタマイズできる(5バンドのイコライジング機能を搭載)
6.専用充電ケースを併用して最大15時間再生可能(連続再生5時間+10時間)とバッテリー持続時間がとても優秀
7.装着の自動検知機能により、イヤホンを耳から外すと音楽再生を自動停止、耳に戻すと音楽再生を再開するレジューム再生に対応。60秒以上離れていると再生をそのまま停止するというバッテリーを節約する機能が凄い
8.各種音声アシスタントに対応(Amazon Alexa / Siri / Google Now)
満足です。
ちょっといいワイヤレスヘッドホン(Bluetooth)
SONY WH-1000XM3
リンク
実際にiPhoneで視聴して唸ったのがこのヘッドホン。
Hi-Res相当の音を聴かせてくれるLDACコーデックにiPhoneは非対応ですが、このヘッドホンは圧縮音源の高音域を補完するDSEE HX機能を搭載しており、Hi-Res非対応のプレイヤーや音源でもアップサンプリング(スケーリング)されたように伸びやかな高音域を聴かせてくれるのが特徴です。
ノイズキャンセリング機能も優秀で、騒がしい店内の中でも音楽に集中することが出来ました。
しかも付属の機能が凄いのもポイントです!
わたしはApple Music もHi-Res楽曲も聴くのですが、ノイズキャンセリング+LDAC+DSEE HX機能は本物です。うるさい店内の中でも女性ボーカリストのブレスまで聞こえてきます。
このヘッドホンを聴いてみた感想は、とてもはつらつとして元気で軽やか、クリアで伸びやかな高音域が特徴的ないいヘッドホンだと思いました。
ロックやポップス、アニソンなんかにベストマッチすると思います。
番外編:無くしても落としても惜しくない!音の良いワイヤレスイヤホン
リンク
実際にメーカーから提供頂いてレビュー記事を書いたことのある製品です。
音質にはそこまでこだわらない。通勤通学用に使うだけ、というのであれば、この製品は一押しです。
安いのによく鳴るイヤホンです。
リモコンのボタンがうっすら突起しており、直感的に操作することが出来るのでとても扱いやすいです。リスニング中に電話がかかってきても瞬時に通話することが出来ます。
また、ハウジング部分にマグネットが付いており、音楽を聴かない時はネックレス状態に出来るので便利です。
確かメッシュケースも付属でイヤーピースとイヤーフックがS/M/Lと入っており、装着感も音も良いので気に入って使ってました。
まとめ
いかがでしたか?
ちょっと高いと思われたかもしれませんが、1万円クラスのものを買うくらいなら番外編で紹介したTaotronics製品で十分です。
けど、ホームリスニングでもいい音を聴きたいとなると、話は別です。
1万〜2万円クラスのものでも良いものはありました。
SENNHEISER CX 6.00 BT や MOMENTUM Free
とかはオススメです。
しかし、音の鮮明さ、拡がり、厚み、そして機能の面から考えて長く使える良い製品となると、JabraとSONYに軍配が上がります。
耳が音耳になってくると、CX 6.00 BT では物足りなさを感じてくると思います。
頑張ってお金を貯めて長く使える良いものを買った方が経験上、幸せになれます。
買い換えるのも結構な出費になりますしね。
貯金をしているその間に繋ぎで使うのも、TaotronicsやVAVAの様な製品は良いと思いますよ。
お金を貯めている間に、安価でもっと良い製品が出るかもしれませんしね。
あと、今回紹介した
Jabraの様に左右分離型の完全独立型ワイヤレスイヤホンは、一度使うと快適この上ないです!
完全にケーブルの煩わしさから解き放たれたら、もう元には戻れません。
耳から落ちて無くなりそうとか思ってる方がいましたら、心配ないです。
意外に軽量ですし、イヤピースやハウジングの形状が耳にとてもフィットするので、走っても落ちることはなかったですよ。
次回はワイヤードタイプのイヤホン・ヘッドホンに付いてお話しします。