外付けハードディスクの話。
Macな人のための外付けハードディスク選び(第1回)です。
Macを仕事や趣味で使っている人が必ず陥るハードディスク領域不足の罠。
それをスマートに解決してくれるのが「外付けハードディスク」。
ここではデザイン、性能、価格にこだわって選び抜いた外付けハードディスクと、自身も使っている機種のレビューも加えてご紹介します。
今の時代はどんなデータも大きすぎて
PCを購入する際、一番の悩みどころは「ストレージ」かと思います。
何故なら写真や動画(ビデオ)などのマルチメディアファイルというものは、めちゃめちゃストレージ容量を圧迫するからです。
例えばMacアプリの”写真”データ。
あれ、やばいですよね…しょうもない写真などむやみに保存するべきではないです。
私が「写真」に保存しているデータは基本、iPhoneで撮影したものが殆どなのですが、それを何年も撮りためると”何百ギガバイト”単位のファイルサイズになってしまいます(私は既にテラです)。
その他には音楽データ(Musicの他にハイレゾファイルが相当ある)、4K、8K、HDRのRAWデータや映像データなんかは、やたらデータ量が大きいので鬼です。
そう言ったわけで、PCを購入する際には、ラップトップならSSDの容量を増やすか否か、デスクトップなら大容量のHDDドライブか読み書きの速いSSDにするか(MacならFusionDriveにするかSSDにするか)、と価格と速度のトレードオフで相当悩むと思います。
そしてFusionDriveにして「読み書き速度の遅さに失望と後悔」をした人も多いと思います ←
(FusionDriveは搭載されているSSD以上の大きなファイルを扱うと読み書き速度が途端に遅くなり、HDDの速度しか出なくなります)
FusionDriveが速いというあの誇大広告は裁判ものです。
あれは買うべきではありません ←
外付けハードディスクあるある
外付けハードディスクを購入しようとする人の考えそうな事(自分主体)を以下に列記します。
購入前に気にすること
皆さんが外付けハードディスクを選ぶ時に気にすることと言えば、
- 価格
- 容量
- Read,Write 速度
- 伝送速度
- インターフェース(ポート)
- 用途
- 信頼性
などが挙げられると思います。
購入後に気にすること
購入して使用している際に一番気になることと言えば、
- 容量
- 伝送速度
- Read,Write 速度
だとおもいますが、購入する時に妥協(主に価格)があったため後から後悔する人も少なくないと思います←
しかし、大容量の外付けSSDは高い、高速なM.2はもっと高い…仕方ないので価格と伝送速度のトレードオフで磁気ディスクの外付けドライブを使っている人が多いと思います(未だにこれだけ多くの磁気ディスクがバックアップ用ドライブとして使われているのは、SSDの書き込み耐性の問題があるからです)。
無料のクラウドストレージも併用するが…
無料のクラウドストレージ(Google Drive、Dropbox、box等)にもデータを保存しているが、そこも既に空きがない。
またクラウドにデータをアップロードするのもローカルにダウンロードしてくるのに時間がかかり、待たされるのにいらつく←
おすすめの外付けハードディスク
これらの不満を一気に解消してくれるのが「外付けハードディスクドライブ」です。
ここでは編集が「デザイン性」「Read,Write 速度」「伝送速度」「耐久性」「信頼性」「経済性」から、編集のオススメをピックアップしてご紹介していきます。
G-Technology (HGST) G-DRIVE USB-C 4TB 0G05669
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- 容量 : 4TB
- インターフェース : USB3.1 Gen 1ポート ×1
- データ転送速度 : 最大195MB/s
- 高速回転 5400RPM
- Mac OS10.9以降、Windows 10,8,7(再フォーマット要)
- Apple Time Machine対応
- 3年間の製品保証
- 内容物1 : G-DRIVE USB-C外付けハードドライブ、USB-C to USB-Cケーブル、後方互換性用USB-C to USB-A ケーブル
- 内容物2 : クイックインストールガイド、電源ケーブル、AC電源アダプタ
Macな人なら使ってみたい、ご存じ ”G-Technology” です。
Western DigitalからG-Technologyブランドの ”G-DRIVE USB-C” として販売されている現行機種で、高信頼性を誇る大容量ストレージです。
一番の特徴はマルチメディアファイル向けに作られており、転送速度が最大195MB/s、インターフェースがUSB3.1 Gen1(端子の形状はUSB-Type C)でデスクトップでもラップトップでもノンストレスで快適に作業ができるところにあります。
またコンパクトでスタイリッシュでもあります。
このドライブはUSB-Cポート経由のUSB Power Deliveryで最大45ワットに対応しており、MacBook Proなどの充電が可能なのでACアダプタを併用する必要はありません。
容量は4T、8T、10Tの3タイプがあり、私も4Tを使用しています。
Gマークが燦然と光るのがとても格好良いです。
また発熱なく異音など全くしません。
Blackmagic Speed Test で実際にRead, Write を計測してみました。
[foogallery id=”3137″]
これくらいの転送速度があれば、5MB程度の画像データを開いてもローカルディスク上に保存してあるものと同様にストレスフリーで扱えます。
ちなみに Freecom Mobile Drive Mg(2.5inch, 1TB, USB3.0, 2012年製)の外付けハードディスクドライブで計測すると下のようになりました。
[foogallery id=”3239″]
最大100MB/sの性能で実測も同等の数値が出ているので優秀ですが、今となっては作業効率が悪く感じます。
G-Technology(HGST) G-DRIVE USB G1 6TB 0G03677
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- 容量 : 6TB
- インターフェース : USB3.0x1
- データ転送速度 : 最大226MB/s
- 高速回転7200RPM SATA IIIドライブ 128MBキャッシュ
- システム要件 : Mac OS10.7以上、Windows8.1,8,7(再フォーマット要)
- Apple Time Machine対応
- 3年間の製品保証
- 内容物1 : G-DRIVE USB本体、USB3.0ケーブルx1
- 内容物2 : ACアダプター、クイックスタートガイド兼保証書
4TB、6TB、10TBの3種類があります。
この6TBモデルは先に紹介したUSB Type-Cものと比較して2千円しか違わないのに、ディスク容量が6TB、転送速度が最大226MB/s、HDDの回転数が7200rpm 128MBキャッシュと高速です。
コストパフォーマンスはこちらの方が優れていると言えます。
端子形状はUSB-Type-C ではありませんが、変換アダプタを使うことでUSB Type-Cポートしか持たないMacBook Proなどでも使用出来ます。
PDには対応していません。
編集のコダワリUSB-C to USB-A オススメ変換アダプタ
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WD Mac用ポータブル ハードディスクMy Passport Ultra for Mac 5TB USB TYPE-C タイムマシン対応 WDBPMV0050BSL-WESN
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- 容量:5TB
- 対応OS (Win):Windowsで使用する場合は再フォーマットが必要です。
- 接続規格/ドライブフォーマット形式:USB-C対応、USB 3.0対応/ HFS+
- 付属品:USB 3.0アダプター付きUSB-Cケーブル
- メーカー保証期間:3年
2TB、4TB、5TBモデルの3種類
こちらはポータブル外付けハードディスクドライブになります。
この製品は当たり外れの多いポータブルハードディスクの中でも安心して購入でき長く使用出来る良い製品です。
メーカーは信頼のWDでバスパワー給電式。
4TBで¥16,980(2019年11月現在)とディスク容量と信頼性の2つを満たしてくれながら、モバイルでもデスクトップでも場所を選ばず使える良い製品です。
5TBモデルが一番コストパフォーマンスに優れ、モバイルでもデスクトップでも活躍してくれると思います。
デザインがスタイリッシュで色もMacと相性の良いシルバーなので、純正品の様に統一感が出てとても良い感じです。
タイムマシン対応です。
大容量で価格が安い外付けハードディスクドライブ
WD HDD 外付けハードディスク 4TB Elements Desktop USB3.0 WDBBKG0040HBK-JESN
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- 容量:4TB
- 対応OS (Windows):Windows 10, 8.1, 8, 7
- 対応OS (Mac):Mac OS X ※Macで使用する場合は再フォーマットが必要
- 接続規格/ドライブフォーマット形式:USB 3.0 (USB 2.0) / NTFS
- 付属品:USBケーブル, ACアダプター, クイックインストールガイド
- メーカー保証期間:2年
4TB、6TB、8TB、10TB、12TBの5種類があります。
とにかく安くて大容量、その他の要素は要らないと言う方には、こちらのドライブは如何ですか?
Western Digital社の外付けハードディスクが「4TBで1万円以下」という驚異の価格設定に驚かされます。
こんなに安いとWDのHDD狙いで殻割り目的で購入したくなりますが、中身は5400rpmのコンシューマー向けの廉価版HDDです。
WD RedやHGSTのディスクが使われているという期待はしないように。
Seagate Backup Plus Ultra Touch ポータブルHDD 2TB【2019モデル】
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- Seagate Backup Plus Ultra Touch 2.5インチ HDD 2TB バックアップソフト付 日本正規代理店品 ご購入前安心サポート有 3年保証 STHH2000301 White
- AES-256による高度なデータ暗号化やパスワードロックが可能なハイエンドモデル
- Seagateデータレスキューサービス付き【2年間】
- 安心と信頼の3年製品保証
- USB 3.0 による高速データ転送、USB Type-C にも対応
- 手触りと耐久性にこだわったファブリック仕上げ
- Mac及びWindows対応
- 【システム要件】 Mac OS X 10.11以上またはWindows 7以上のオペレーティング・システム
- 【付属品】USB 3.0ケーブル 46㎝、USB Type-C アダプター
1TB、2TBモデルで色はホワイトとブラックがあります。
iMacのFusionDriveモデルを購入して、真っ先にHDDメーカーを確認した時に、「Seagate製だった…」とがっかりする人も少なくないと思います。
しかしAppleの看板商品であるiMacの内蔵ドライブとして採用されるほど、近年のSeagate製のHDDは、信頼性に優れていると言っても良いと思います。
こちらの製品も先に紹介したWDに負けず劣らずコストパフォーマンスが良い製品です。
これは”Adobe Creative Cloud Photographyプラン2ヶ月分”込みで1TBモデルが8千円、2TBモデルで1万円と意味が分からない程の安さです。
とにかく安くて大容量の外付けハードディスクが欲しいという方にはこれらの製品をオススメします。
まとめ
外付けハードディスクドライブを選ぶ際に一番注意しておきたい点は、
「使い方」
です。
データの一時退避のためのみに使うのであれば、安くて容量の大きいものは沢山あるので、そういったものを選択すれば経済的で良いと思います。
しかし、写真などの大切なデータを「保存」しておくのに求められるのは、
「信頼性」
です。
「信頼性」を求めてブランドを選ぶなら、Western Digital製(G-TechnologyもWDのブランド)が個人的には好きです。
WDは製品のラインナップをコンシューマー向け・企業向け(プロ用)と明確に分けているので、選ぶ際に分かりやすいかとおもいます。
搭載されているHDDメーカーでは、WDやHGSTが信頼性の高いブランドと言えます。
次回はもっと高性能で信頼性のおけるRAIDドライブのご紹介をします。